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青年は隼人の目をじっと見つめ、脅すように言った。
「そうか、解った。"とりあえず"は信じよう」
そして青年は馬乗りの状態から隼人を解放し、銃を隼人に返した。
隼人は立ち上がり、服の埃を掃うと青年に銃を受け取った方の手を伸ばした。しかしその手に銃は握られていない。
青年が視線を上げると、隼人は目を輝かせていた。
「改めて俺の名前は日向 隼人だ」
その言葉が終わるか終わらないかで、青年の意識は無くなった。
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