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ここいら一帯は住宅地のようだ。一戸建てやマンションが建ち並び、道も家に挟まれている。
青年は特に行くあてもなく歩こうとしていたが、思ったよりもすぐに住宅地を抜けた事に驚く。
とても大きな通りに出た。
メインストリートだ。
煉瓦が敷き詰めてある床で、10メートルくらいの道幅はあるだろう。街灯がいくつもあり、とても明るい。左右に延びる道の真ん中で首を振るが、左には道を挟む建物だけで、通りの向こうは暗闇で何も見えない。右を向いた時、青年は目を凝らす事になった。
何か輝いている。
いや。光を発しているというわけではなく、街灯の光を反射させている物がある。しかもかなり大きな物だ。
青年は暗闇に背を向け、そちらに向かって歩きだした。
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