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淡い光が隼人を包む。
彼はきっと悟ったのだ。
あの短い会話で、全ての過去を。
そして……………これからの事を。
弥生もその光が消えるまで見つめていたが、それが完全に消えるのを見届けてから海に向き直った。
潤んだ目。
優しい言葉。
全てが愛しく思える。
「ずっと………何年も、隼人と探してたのに。
一体、どこに行ってたのよ………」
さぁ………。
これが"お前"の望みなのか?
いや、俺の選択の結果だとでも言うのだろうか。
彼女には話すべきなのだろうか。
事の顛末を。
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