第四話

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『…キレー』 私は思わずしゃべってしまった。 『…誰かいるの…??』 バレてしまった。 もうこうなったら、 出て行くしかない。 『ぁの…つい歌声が綺麗で…』 『君は…??国の人??』 『国…??』 『あっ!!ううん、何にもない!』 私は答えられなかった。 私はどこからきて、 私は何者なのか……… 私にも わからなかったから。 『もう一度、歌ってもらえませんか??』 『僕でよければ…^^』 『お願いしますっ』 その人は静かに歌いはじめた。 『逢えない時には空を見上げてるよ~♪』 その人の声は… 透き通ってて…… 容姿もすごく綺麗で… 私は、ただただ 見とれてしまっていた。 『すごい…』 また彼の周りだけ光りだした。 『んっ…??君…この光が見えるの…???』 『あっ…はい…』 彼は目を丸くした。
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