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「明日は肝心な入学式だっていうのに遥から連絡も来ねぇし……」
入学式を次の日に控えて俺は1人ボヤいていた。
例の姉妹がいつ来るのかはっきり伝えてもらっていない俺はかなり困っている。
何故なら明日以降に来られてしまうと家には誰もいないという状況になってしまうからだ。
しかし数時間前から遥に連絡をしても一切つながらない。
「仕方ないから留守電でもしておくしかないか……」
そう言ってイライラしながらもケータイを手にとったその時だった。
ピンポーン!
ったく、誰だよこんな時に……!!
ガチャ……
扉を開くと、そこには可愛らしい女の子が大きな荷物を持って3人立っていた。
「あのぉ…佐山諒さんですか…?」
一番年上であろう小学生らしい女の子が俺の顔を覗き込みながら話す。
どうやらこの子達が例の姉妹らしい。
それにしても体の大きさから見ても、次女らしき女の子は更に小さいし、その女の子と手をつないでいるもう1人の女の子に関しては遥の妹の奏ちゃんよりもミニマムだ。
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