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「それでお兄ちゃんはオムライスでいいの…?」
「ああ、オムライスは俺の大好物だよ!」
「それなら決定ね。 それじゃあキッチン借りますね?」
梓ちゃんは料理をするためにしばしリビングを離れた。
「梓の料理はとても美味しくて家族での評判がいいんですよ!」
「あずさねえたんのおりょうりはおいしおいしーなのよ♪」
とびっきりの笑顔で嬉しそうに話す桜と柊ちゃん。
よっぽど仲がいいんだろうな……。
「そうかそうか、桜は梓ちゃんが好きなんだな? よしよし」
「えへへー♪」
「桜はすっかり諒さんに懐いてしまいましたね」
料理をしている梓ちゃんには悪かったが、俺達はしばらく他愛もない会話で盛り上がっていた。
「おまたせ、皆さん!」
「やたーっ、おむあいすおむあいす♪」
「おおっ、上手そう!!」
運ばれてきた梓ちゃん特製のオムライスは実に旨そうな香りを漂わせていた。
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