一人ぼっち

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なぜか子供はできなかったが、主人とは仲がよかった。私は毎日、なんの苦労もなく主婦をして、主人の帰りをまっている そんな生活が10年続いた。そして、これからもずっと続くと思っていた 32歳になったある日、主人は私にこう言った 『色羽、突然の事だけど…俺と離婚してくれないか?』 私はいたずら好きの彼の冗談だと思い、クスクス笑った 『あなた、冗談はやめて』 『いや、冗談じゃないんだ…恋人に子供ができた。認知とかではないけじめつけたい』 『恋人?私はあなたの妻なのよ?どうして恋人が必要なの?』 『初めは遊びのつもりだったんだ…それは本当だ…でもお互い本気になってしまって』 『そんなのおかしい!じゃあ私はどうなるの!?』 『本当にすまない!最善の償いはする!だから離婚してくれ』 最善の償い? なんなの?償いって…私は夫の言葉を理解出来なかった 泣きながら部屋に閉じこもった どうしたらいいのかわからない。でも一つわかっているのは、夫の心に私はいないということだけ
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