第1章 微分法

2/8
前へ
/8ページ
次へ
§1 関数の極限と導関数 1・1 関数の極限 関数f(x)において、xがaと異なる値をとりながらaに限りなく近づくとき、その近づき方によらずf(x)の値が一定の値lに限りなく近づくならば、xがaに近づくときf(x)はlに収束するといい、これを次のように表す。 lim f(x)=l x→a または f(x)→l(x→a) また、lをxがaに近づくときのf(x)の極限値という。 【例】 lim {-4/(x-1)+2}=-2 x→-1 lim √(x^2+3)=2 x→2 ◆極限値の性質 lim f(x)=l, lim g(x)=m x→a    x→a のとき (Ⅰ)lim {f(x)±g(x)}=l±m   x→a    (複号同順) (Ⅱ)lim cf(x)=cl   x→a    (cは定数) (Ⅲ)lim {f(x)g(x)}=lm   x→a (Ⅳ)lim f(x)/g(x)=l/m   x→a    (ただし,g(x)≠0,m≠0) 【例題】 lim (x^2-4)/x-2 を求めよ。 x→2 (解) x≠2のとき (x^2-4)/(x-2)=(x+2)(x-2)/(x-2)=x+2 よって、 ∴lim (x^2-4)/(x-2)  x→2 =lim (x+2)=4  x→2
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加