第1章 微分法

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1・3 微分係数 関数y=f(x)において、変数xの値がx1からx2まで変化するとき、yはy1=f(x1)からy2=f(x2)まで変化する。 このとき、xの値の変化量x2-x1をxの増分といい、Δxで表す。 Δx=x2-x1 このとき x2=x1+Δx 同様に、y2-y1=f(x2)-f(x1)をyの増分といい、Δyと表す。 ΔyとΔxの比 Δy/Δx={f(x2)-f(x1)}/(x2-x1)={f(x1+Δx)-f(x1)}/(x2-x1) を、x1からx2までのy=f(x)の平均変化率という。 【例題】 次の関数のx=1からx=1+Δxまでの平均変化率を求めよ。 (1)y=2x-1 (2)y=x^2 (解) (1)Δy={2(1+Δx)-1}-(2・1-1)=2Δx よって Δy/Δx=(2Δx)/Δx=2 (2)Δy=(1+Δx)^2-1^2=2Δx+(Δx)^2 よって Δy/Δx={2Δx+(Δx)^2}/Δx=2+Δx 以後、xの増分Δxをhと書くこともある。 x=aからx=a+hまでの平均変化率 {f(a+h)-f(a)}/h について、h→0のときの極限値が存在するときのその極限値を、f(x)のx=aにおける微分係数(変化率)といって、f'(a)で表す。 ◆f'(a)の定義式 f'(a)=lim {f(a+h)-f(a)}/h    h→0 f'(a)が存在するとき、f(x)はx=aで微分可能である。
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