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「お兄ちゃんは?」
マリンが聞くと、
「・・・クラウド」
と答えた。
「クラウド、いい名前。じゃあ、クラウドは野菜の皮をむいて」
エアリスが優しく説明した。
マリンに皮むきをわたされ、「こうやってやるんだよ」と教えてくれた。
はじめは難しかったけど、少しずつ慣れてきた。
ジャガイモ、ニンジンは終わった。
玉ねぎは包丁を使って、根を切ってから皮をむいた。
「クラウド、上手ね。あとは包丁で野菜を一口サイズに切るのよ」
エアリスに褒められた。
褒められることなかった。
初めてだ。
褒められたのは。
嬉しくて、微笑んだ。
お肉も一口サイズに切り、お鍋に入れた。
ジュー
「うわっ!!」
音にびっくりしてしまった。
「クラウド、大丈夫?」
「お鍋は私がするわ」
エアリスが変わりにしてくれた。
少し自分が情けないと思った。
「大丈夫だよクラウド。私もはじめはあんなんだったから。怖かったし」
「う・・・うん」
エアリスはお肉が焼いたことを確認し、野菜を入れた。
少し炒めて、お水を入れた。
「うん、これでしばらくは時間はあくわね。マリンとクラウドは今のうちにお皿を四枚とスプーン四本とコップを四つお願いね」
「はーい」
「・・・」
二人は食器棚へ向かいお皿、スプーン、コップを用意した。
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