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「退治したあとじゃが、話があるのじゃ。構わんかいの」
「いいえ。何処で話しましょうか」
「わしの宿へ来い。気になることがあってのぉ」
まさむにゃは長-おさ-についていく。
時々のように長-おさ-の宿へ入った。
椅子に座りお茶を入れてくれた。
「まさむにゃ、いや・・・セフィロス。この名で呼ばせてくれ。ここなら本名で呼んでも構わんじゃろ?」
「構いません。何でしょうか、話とは」
まさむにゃの本名はセフィロス。
前に死にかけの彼が長-おさ-に助けられたのだ。
セフィロス。
彼は賞金首となって生きるにも必死だったのだ。
だが、長-おさ-は賞金首だと関係なくセフィロスを村の仲間として生きてきた。
偽名としてまさむにゃと名づけられたのだ。
話をそらして申し訳ございませんでした。
本題に戻りましょう。
長-おさ-の話によると、少し離れた街で噂を聞いたそうだ。
セフィロスと同じような猫の姿をした魔物。
猫は人を襲うようなことはけしてなかった。
それを突き止めてほしいそうだ。
「他にも私と同じような猫がいるのですか?」
「だが、人間を襲うなど初めて聞いた。そこでじゃセフィロス。生きたまま魔物を捕まえてこちらに運んでほしい」
「殺さずに、ですか・・・」
「そうじゃ」
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