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女の子は黙りました。
返り血と聞いて、誰かを殺したんじゃないかと思った。
「・・・どんな罪を犯したの?」
女の子は意外なことを言った。
「・・・」
クラウドは話さなかった。
「お家は?家族はいないの?」
「・・・」
クラウドに家族などいない。
だからニャンパイアになったのだから。
「ここにいていいよ。家族になろう」
「・・・」
「家族は嫌なの?」
「・・・」
クラウドはあまり話さないから心配になる。
ひとりぼっちなのは確か。
「落ち着くまでここにいていいから。何を犯したのかは聞かない。辛かったら、泣いてもいいんだよ」
女の子ね言葉が嬉しかった。
汚れているのに。
「お腹すいたね。晩ごはん、一緒に作ろう?」
「作る?」
「うん。お姉ちゃんのカレー、美味しいんだよ」
「カレー?」
「カレー初めて?だったらなおさら💓お姉ちゃん、作ろう」
「クスッ、マリンはお手伝いが好きだから助かるわ」
女の子の名前をマリンと呼んでいた。
「あっ、自己紹介まだだったね。私はマリン、お姉ちゃんはエアリス」
女性はエアリスと呼んだ。
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