侵略者

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 ベルフェが怒鳴った直後、再び研究施設の一部で爆発が起き、ベルフェたちがいる部屋が大きく揺れた。 「……ゼロの動かし方を教えろ……」  ベルフェの静かだが、決意のこもった言葉を聞いた瞬間、サハルは目を見開いて怒鳴ろうとするが、それをベルフェが言葉を続けて遮った。 「……俺は王だ。貴様は民だ……民を守るのが、王の役目だ。無駄な口論をしている暇があるなら、オレにゼロの動かして方を……教えろ!」  ベルフェの反論を認めないような言い方に、サハルは諦めたのか唇を噛み締め、静かに話し始める。 「……胸部のところに、ハッチを開くためのスイッチがあります。それを押したら、胸部の上の部分が開くので、登ってから乗り込んで下さい。胸部まではそこのシフトを使って下さい。ですが、操作方法は何も分かっていません」  一気に説明を終えると、サハルは再び機械の操作を始める。  ベルフェは言われた通りにシフトへと乗り込むと、パネルを操作してシフトを上昇させ、胸部へとたどり着いた。 「確か、スイッチがあると言っていたな……」  胸部をザッと見るがスイッチらしきものがないため、ベルフェは胸部にくまなく触れて調べていく。 すると、ベルフェの指が胸部の一部に触れた瞬間、その部分が横にスライドして開き、ボタン型のスイッチが現れた。
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