19人が本棚に入れています
本棚に追加
白銀の剣は引きずるような音を立てながら持ち上げられ、ズシンという音と共に白い巨大ロボットが現れた。
「全員、下がれぇ!!」
次の瞬間、シグレは自らの軽率な行動を悔やんだ。
大声を出した瞬間、巨大ロボットは剣を振り上げた。
(……死ぬ……!!)
その場にいる誰もがそう思い、目を閉じた。
「おおお!!」
雄叫びと共に響いた金属と金属がぶつかり、こすれあう甲高い音が響き、通路の壁が崩壊し、何かが倒れる音が響いた。
その音に聞いたある者は耳を手で覆い、またある者は神に祈りを捧げ、またある者は……目を開いた。
目を開いたシグレは目の前の様子に安堵した。
「……ったく、おせぇんだよ、ベルフェ……」
音が響いてきた場所には、巨大ロボットが入ってきた場所に、ゼロが雄々しく立っていた。
最初のコメントを投稿しよう!