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現在進行形で助けて。
「シズちゃん。」
「…………」
「シ・ズ・ちゃん!」
「………うるせぇ」
「放してよ、街中で抱き着くなんて有り得ない。」
俺は冷めた目で言い放つ。今は仕事で池袋に居る。そしたらシズちゃんとバッタリ会ってしまった。嬉しいと思ったのは一瞬だけ。シズちゃんは俺を見つけるや否や、抱きしめてきた。勿論周りの人間はこちらをジロジロと見てくる。
「皆見てるから…ほらぁー」
「なぁ臨也、いつもの言え。」
「…えっ、ここで…?」
嫌だなぁ…。
「言わなきゃ殺す。ぷちっと殺す。全力で殺す。」
「はいはいはい。好きだよ」
「愛がこもってねぇ。」
「好きだよ、」
「感情こめろ。」
「やっぱ嫌い。」
「あ゛あ゛!?」
「ごめん好きだから。」
そう言って不意打ちにシズちゃんの頬に触れる。暖かい…シズちゃんもれっきとした人間なんだなぁ。(ヒドイ)
「…臨也」
え、ちょ、まさか…ここで?
「んっ」
唇を奪われた。
「っ…最低」
顔が赤い
「可愛い」
「うわ!?」
路地に連れられて壁に引き寄せられる。後ろは壁、前はシズちゃん、左右はシズちゃんの腕。両手を俺の顔の横におき、逃げないようにされた。
あー…、この雰囲気は…
「…ん…っ」
またキスされた。何回も何回も。誰も居なくて良かった。
「……言え」
「っ…え…?」
「好きって言え、言わなきゃ殺す、むにっと殺す、超殺す。」
ああもう…っ
「好き…好きだよ…いや、やっぱり嫌い…」
「おい臨…」
「嘘、好きだよ?シズちゃん。愛してる!シズちゃんラブ!」
ガバッ
「うぉお!!?/////」
「俺はシズちゃんが好きだ!愛してる!…だからこそ、シズちゃんも俺を愛するべきだよねぇ?」
「あークソ!///可愛すぎだろ…」
「ニヤニヤ」
攻守交代だよ、シズちゃん。
END
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