第38話

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「はっ!!」 気が付くと優は自分の部屋のベッドの上にいた。 「お兄ちゃん、いつまで寝てるの!?」 「早く起きて!!」 妹の綾と久美が優の部屋のドアを開けた。 「へ?あれ?…俺…今までずっとここにいたか?」 「何言ってんの!?」 綾が呆れながら言った。 「きっと、変な夢でも見たんだよ」 微笑みながら久美がフォローに回った。 「どうでもいいけど、朝ご飯出来てるから早く降りてきて!!」 「待ってるからね」 トトト 二人は一階に降りた。 「…?…ライ、朝飯食べに降りるぞ」 だがライの返事は無かった。 「ライ?」 優が部屋中見渡しても、ライの姿は無かった。 「…ったく…アイツ先に降りたな」 優は私服に着替え、一階に降りた。 「待たせたな…」 だが優がリビングに降りると、血まみれになった綾と久美が倒れていた!! 「…は?」 優はふらふらになりながらも二人の近くにしゃがんだ。 「おい…起きろよ…何がどうなってんだよ…。綾?久美?」 優が喋りかけても二人からの返事は無い。 「うおぉぉぉぉ!!」
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