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「うおぉぉぉぉ!!」
優はどこだかわからない部屋の布団で目を覚ました。
「はぁ…はぁ…はぁ…夢…か…」
優はホッとした笑みを浮かべた。
「また悪夢か…」
バタン
その時部屋のドアが開いた。
「優!目が覚めたか!!」
ライが優に駆け寄る。
「ライ!ここは?」
「おう、兄ちゃん、目が覚めたか!!」
ライの開けたドアから頭にねじり鉢巻をしたタンクトップ姿の腹が出た男が現れた。
「あの…あなたは?」
優は訳の分からない様子で尋ねた。
「俺ぁ坂元 玄(さかもと げん)。漁師をやってる。ここは俺の家だ!」
「松井 優です。坂元さん、その」
優はちっさい竜の姿のライをチラッと見た。
「ライが」
「そうか!優か!よろしくな!!それと俺の事は、親父っさんで構わん!ここの漁師達はみんなそう呼ぶからな!!」
玄はガハハと笑いながら言った。
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