第1話

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地球 雨が降りそうな、曇り空。 「行って来まーす」 歳相応な身長で短めの髪をした青年、優は大学に行くため家を出た。 (こんな天気は涼しくて好きだけど、雨降ったら困るなぁ。駅まで降ってくれなきゃいいけど…。あ、もしかして俺に雷が落ちてきたりして…なーんてな。んなわけないだろ…。でも雨降ってない時の雷って恐いよな…) そんな事を考えてた優は自分の靴紐がほどけているのに気付いた。 「よくほどけるなぁ。この靴紐…。もう新しいの買おうかな…?」 と、靴紐を結び直していると目の前に雷が落ちた!! ドーーーン!!!!! 「ぎゃあああぁああぁあぁあああああ!!」 辺り一面に土煙が舞う。 幸い、優はケガ一つ負わなかった。 「…………………………ありがとう!!靴紐ちゃん!!もう手放さない!!お前が俺の靴でホント良かった!!」 土煙が晴れ、姿を現したのは、黄色のちっちゃい龍だった。 「よっ!!」 ちっちゃい龍は笑顔で言って来た。
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