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「だいたい、何なん!! マサ、あの人らとどういう関係なん!! 一番若い女、腕組んでたやんか!!」
「いや、あんな、あれは……」
亜由子は立ち上がり、勢いよく雅也の胸倉を掴んだ。
「昔っから、あんたの周り水の匂いぷんぷんしてたやんなぁ、マサ?」
「いや、それはバイトしてたから……」
「あたしと別れてからも、お世話になってたんよなぁ?」
「……ツレがそっち方面多いから……ほんまやって」
雅也は苦笑しながら亜由子の頬を軽く突く。
「昨夜かて、知り合いんとこの改装後オープンやって……景気付けにアフター付き合っただけやし。そんな、妬かんといて」
「あんだけ大勢引き連れて?」
「あほ、金払ったら何でもOKな商売女ちゃうんやぞ。大勢のが女同士牽制し合って、一番俺が楽なパターンやねん。……だいたい、一対一のが嫌やろ」
言われてみれば、その通りなのだが。
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