探してた未来

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   今思えば、春風の中振り返って彼の姿を見た瞬間から、始まっていた。  どんな未来や現実がやって来ても、マサとなら歩いて行けるような気がしてた。  これまでの出来事に後悔がなかったと言ったら、嘘になる。  手を離したことを悔やむ気持ちを抱えることが罪悪感そのものでも、それを目印に歩いて来たのも、また事実で。  だから、その後悔や罪さえ今にたどり着く為に必要だったなら、愛おしいと思えるんだ。  こんなに幸せな今だって、いつか振り返った時必要な過去だったと、また思えるように──あなたの、となりで。  強く求めて、二度と諦めたりはしない。  繋いだ指先は、もう離さずにいるから。  ね、マサ?   ─fin─ .
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