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斎藤「なぜ、俺なんだ?」
斎藤は顔をしかめた
圭「そりゃ~好きだからです!…あとは、私がおしゃべりだから、永倉さんとか原田さんとかよくしゃべり人といる、とお互いに話して意味分かんなくなるんです」
斎藤「…」
圭「だから、ちゃんと私の話しを聞いてくれる斎藤さんが落ち着くんです!私にとって一番温かい人なんですよ」
バチっと目が合う2人
すると、斎藤がバっと背を向けた
斎藤「それを食べたら寝ろ」
斎藤はそう言うとスタスタ自分の部屋に戻って行った
…………………………………
斎藤「一番…温かい…」
斎藤はその性格ゆえに
みんなには、冷めてる、冷静、などとしか言われたことがなかった
しかし、さっき優しい顔をしながら初めて“温かい”と言われた
斎藤にとって初めての経験だった
自分の心臓が大きく揺れるのが分かった
………………………………
圭「う~ん!おいしい!!さすが源さんが作ったおにぎり!!!美味ですな~」
圭はおにぎりを持って部屋で食べていた
お腹が空いたのでペロリとたいらげた
圭「おいしかった!……眠くなっちゃった」
なんとも野性的な女
食べてこんなにも早く寝てしまうなんて、もう少し女を磨いてほしいものだ
圭は布団まで床を這いつくばって行った
…………………………朝
藤堂「いや…だから、何で?」
藤堂はまた廊下に寝ている圭を見ていた
うつ伏せでスースー寝息をたてている
藤堂「襖とかどうやって開けてるんだろ…破いてないし…足とかかな……」
朝食でみんなに笑われたのは、言うまでもないだろう
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