長期休暇

9/28
1974人が本棚に入れています
本棚に追加
/297ページ
店主「高杉様!いつもご利用いただいてありがとうございます!おや?女の子を連れているなんて珍しいですね(笑)」 店主は高杉に頭を下げると 後ろにいた圭を覗き見た 高杉「おう!こいつは俺のお気に入りだからな~今日はこいつに似合う着物を見立てに来た」 つーか 会った時から思ってたんだけど… 高杉さんって派手な着物だなぁ…… 斎藤さんとは真逆 店主「このお方はお若いですから、向こうの方のお着物がよろしいかと」 高杉「ああ~圭行くぞ」 これまた強引に高杉に引きずられて店の奥まで連れられる 店の奥には色とりどりな綺麗な刺繍をほどこした着物がズラーッと並んでいた 圭「すごーい…」 高杉「そーだな…圭はピンクっつーより青系だな…」 高杉は着物と圭を見比べて「よし!」っと言うと一つの着物を取った 鮮やかな青に白の刺繍のシンプルな着物 高杉「やっぱ似合う!オヤジ!これくれ!!あとこいつに化粧と髪のセットをしてやってくれ」 圭「た、高杉さん!そこまでは悪いですよ!!!」 高杉はニコッと微笑んで圭の頭をポンポンっと叩いた 高杉「気にすんな!俺がもっと綺麗になったお前を見たいんだ…行ってこい」 高杉の笑顔にしぶしぶ歩き出した圭 圭「ブスになっても責任とりませんから!」 圭はそう言うと奥の部屋に姿を消した 高杉「ブ…元がいいんだからブスになるわけねーだろ(笑)本当に馬鹿だな」 店主「高杉さんがそんなふうに笑うなんて…あの子に惚れてるんですかい?」 店主がニヤニヤっと高杉を見た 高杉「分からねー…だけどよ明らかに今までの女とは違う…」 .
/297ページ

最初のコメントを投稿しよう!