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店主「高杉様!いつもご利用いただいてありがとうございます!おや?女の子を連れているなんて珍しいですね(笑)」
店主は高杉に頭を下げると
後ろにいた圭を覗き見た
高杉「おう!こいつは俺のお気に入りだからな~今日はこいつに似合う着物を見立てに来た」
つーか
会った時から思ってたんだけど…
高杉さんって派手な着物だなぁ……
斎藤さんとは真逆
店主「このお方はお若いですから、向こうの方のお着物がよろしいかと」
高杉「ああ~圭行くぞ」
これまた強引に高杉に引きずられて店の奥まで連れられる
店の奥には色とりどりな綺麗な刺繍をほどこした着物がズラーッと並んでいた
圭「すごーい…」
高杉「そーだな…圭はピンクっつーより青系だな…」
高杉は着物と圭を見比べて「よし!」っと言うと一つの着物を取った
鮮やかな青に白の刺繍のシンプルな着物
高杉「やっぱ似合う!オヤジ!これくれ!!あとこいつに化粧と髪のセットをしてやってくれ」
圭「た、高杉さん!そこまでは悪いですよ!!!」
高杉はニコッと微笑んで圭の頭をポンポンっと叩いた
高杉「気にすんな!俺がもっと綺麗になったお前を見たいんだ…行ってこい」
高杉の笑顔にしぶしぶ歩き出した圭
圭「ブスになっても責任とりませんから!」
圭はそう言うと奥の部屋に姿を消した
高杉「ブ…元がいいんだからブスになるわけねーだろ(笑)本当に馬鹿だな」
店主「高杉さんがそんなふうに笑うなんて…あの子に惚れてるんですかい?」
店主がニヤニヤっと高杉を見た
高杉「分からねー…だけどよ明らかに今までの女とは違う…」
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