歓迎会

4/11
前へ
/19ページ
次へ
「なぁなぁ、聞いたか?歓迎会の話し。」 そう話しを切り出したのはしょーたである。 「俺ちょーたのしみなんだけど。」 なぁ、と二人に話しかける。 「めんどくせぇだけだし。」 健太はポリポリ頭をかいて、めんどくせぇとまた呟いた。 その姿をみてしょーたは思う。 ケンケンはいつもそうだったと、強いくせに戦おうとしない。俺がピンチの時しか、動かない。 「ふんだ!ケンケンはいつもそうじゃん!幹は!?幹も楽しみだろ?」 「うむ、歓迎会、楽しみだ。」 その言葉を聞きしょーたは喜んだ。 「だろー!!まじ興奮してきたぁー!!今すぐ暴れだしたいぜぇ!!」 いきなり机の上にたち叫びだしたしょーた。クラスの皆も興奮を隠せず、叫んだり、ウォーミングアップだぁー!!と殴り合う姿もみられる。 「わくわく わくわく」 幹もわくわくしていた。 「幹ちょー乗り気じゃん!そんな外見してるから、本当は、楽しみじゃないかと思ったよ!!」 「うむ、お兄ちゃんが歓迎会は楽しいといっていた。」 予想外の言葉に健太までも僅かに目を開き幹をみた。 「幹、この学校に兄ちゃんがいんの!?初めて聞いた。じゃあ、今度紹介してな!俺達挨拶にいくから!」 「俺もかよ…」 歓迎会まで、あと2日
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

302人が本棚に入れています
本棚に追加