302人が本棚に入れています
本棚に追加
「だれだぁ…?」
相沢 逞(アイザワ タクマ) 通称タクさん
逞は、困っていた。
人が自分にぶつかってきて、なかなか離れないのでおかしいなぁと、顔を覗き込んだら寝ていたのだ!グースカー寝息までたてて、しまいには寄り掛かられてしまった。
(めんどくせぇ……)
「おい、起きろ。」
揺すって見るが全然起きない、徐々に揺さぶる力が大きくなって、吹き飛んでしまった。
(やべぇ…力入れすぎた)
吹き飛んだ衝撃で、がばっと少年は起き上がった。
「何がおきた!敵襲か!?」
いきなり起き上がったと思ったらおかしなことを少年はいいはじめたのだ。
「全員配置につけー!!方角は十時の方向!」
(なにこいつ……)
「おい、寝ぼけてんのか?」
ポンッと少年の肩を叩くと、ビクゥと直立不動になり
「軍曹ーー!生きてたんですね!」
「寝ぼけてんなよ」
ボカッと音がなるほど少年の頭を殴った。
殴られて少しよろめいたが、今の衝撃で意識が覚醒したようだ。
「ここは、いったい」
「お前、また寝ぼけてんのか?」
最初のコメントを投稿しよう!