黒沼高校入学式

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「おめぇ、だれだ?俺の事知っててからかってんのか?」 少年に凄んでいった。 「俺は、体育館に向かったはずなのに何故こんなところにいるんだ………」 こいつ、俺の話し聞いてねぇ… ボカッ 「おい、てめぇは誰だ?俺のこと知っててからかってんのか?」 「そんなわけないだろ?俺は新入生だ。今入学式に向かってるに決まってるだろ。」 殴る… ボカッ 「くすん……。」 「だったら、さっさといけ、入学式もうすぐ始まる。」  シッシッ、と手を振り、早く体育館にいけと促した。 はぁ…  なにこいつ、なんでこんなに話しが通じねぇんだよ。  まじ、めんどくせぇ… 「あぁ、恩に着る。」 そして、少年は颯爽とこの場をさっていった。 「何の恩だよ…… …体育館、そっちじゃねぇ……」 逞がぽつりと呟いたつぶやきは入学式のアナウンスに掻き消え。 また、あの少年もどこかに消えた。 あいつ、実は宇宙人じゃねぇの。
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