カミサマはABoyなのでした

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私が意識を取り戻して、一番先に感じたのが激しい頭痛だった。 重たい鈍器でたたき付けられた時のような重たい痛みだ。 ふと隣を見る。 そこには、ブレザー…制服を着て横たわる我が妹の姿が… 普通に横たわっているが、まるでこれは死体なんじゃないかと見間違えるくらいにぴくりとも動かない。 だが、それにしても、ここは一体何処なのだろうか。 周りを見回す限り一面真っ黒い空間。ずっとこの空間を見続けていたら狂ってしまいそうな、そんな感覚だ。むしろこちらに憎しみや憎悪を向けられているような気分にもなる。 「さっきまで白川郷の景色を楽しんでたのだがなぁ…」 「まあ真に…不運ですね…」 「………」 目の前に突然、何か現れた。これは経験が物を言う、落ち着け落ち着け餅付…じゃない落ち着け、よし素数を数えよう、1、3、5、7、11、13、17、19…。 「何現実逃避しているんですか?ちょっと失礼ですよ」 落ち着け、目の前にいる教主サマは幻想だ、右手で触れれば消えて無くなるはず。 「いや、幻想じゃあありませんって。というか幻想殺しは怖いですって」 最近疲れてるからな、幻想を見るのは仕方ない。確かユ〇ケルがあったはずだが…。 「ユン〇ルって…。というか、いい加減にして下さい!」 「っは!?もしや幻想ではないだと!?」 「ぅう~ん…うるさいなぁ…」 あまりのうるささに、我が妹が眠りから覚めたのか目を擦りながら起き上がってきた。
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