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「んぁ~?おはようお兄ちゃん、今何時~?」
とりあえずイラッときたから愚妹を殴っておく。
「ぃいたっ!?何するのお兄ちゃん!?」
「お前…。一度この状況を確認した方がいいぞ」
そして我が妹は目の前の真っ白い修道服のようなものを着た金髪の青年をその目に見た。
「あ、こんにちは。はじめまして」
「はいこんにちは、こちらこそはじめまして」
「何普通に挨拶してるんだよ…」
「いや、社交辞令は普通だよ?お兄ちゃん」
「いや、まぁそうなんだが…」
そうしている内に、ようやく私は目の前の人物に対して不信感を抱いた。
私はあの青年を見る。
身に纏うのは金銀の装飾で飾り付けた修道服紛いの真っ白い服、肩まで延ばした薄い金髪に青い瞳をした美青年。
「ちょっと…そんなにこっちを睨まなくても…」
「一応聞くが、君はだれだ?」
「僕ですか?僕は神様ですよ」
何を言ってるんだ、この人は…一度病院に行った方が…。
「酷いですねぇ、別に僕は頭がおかしくも、厨二病でもありません」
そう反論してくるが実際、俺にはただの美青年にしか見えない。
「信じてもらえませんか…というか、さっきまで僕貴方の心の中、読んでるんですよ?」
そういえばさっきから声に出してもいないのに的確な受け答えをしてくる。
……、
「はっ!?何故!?私の心の中!?」
「お兄ちゃん、どぉどぉ。モチツキたまえ」
「それを言うなら落ち着き…って何でお前はそんな冷静なんだよ…!」
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