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「イレギュラー?」
「はい。本来その特定の人物が死亡するはずが、そのまま延命してしまい世界の意思が誤りを起こして貴方達の因果を狂わせてしまったのです」
つまりはその生き延びた人物の代わりに私達が死んだということか…。
「私も何しろ初めての経験でして…。この出来事も起こりえる確率は数百万分の一な確率……ほぼ偶然が重なり合っただけで貴方達が死んでしまうような必然が起きてしまったのです…」
その時の彼は真に申し訳ない、悲壮感に満ちたものであった。
そして今、私は騒がしい愚妹に一発げんこつを喰らわせた後、彼から。
「もし良ければ、生き返らせてあげましょう」
と、突然言ってきた。
「…出来るのか?」
「あ、はい。もしもの時に最高神様からは許可は得ています。ですが、貴方達が以前いた世界'以外'の世界となりますが…」
「キュピーン(・∀・)!」
瞬間、我が愚妹が反応を起こした。
「それってアニメの世界はアリなんですかぁー!?」
「あ、それ面白そうですね。じゃあそれで決定です」
「チート能力なんかは…」
「それも採用ですb」
「…………」
エルキドゥ、君は実はソッチ系の奴だったのか?私も分野的に人の事は言えないが…。
「そうですね、数年前に興味を持ち始めて…今じゃあ最高神様と一緒にドップリと浸かってます」
最高神、貴様もかぁー!
「じゃあこれなんかいいですか?」
いつの間にか我が愚妹がメモ用紙を片手にエルキドゥに言い寄っていた。はやっ。
「構いませんよ、流石に真祖は無理ですが死徒ぐらいなら無問題です」
愚妹のメモを一瞥し少々訂正があったらしいが愚妹のチート考案が安々承諾されたようだ。
それよりも私の分も勝手に決めたのか、全く…。
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