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足を踏み込んだ。
普通の事務所だった。しかし空気が外とは違う気がした。
「依頼ですか?」
さっきの声がしたが、姿が見えない。
「いえ、ここで秘書とかを探してらっしゃると聞いたんで…雇ってもらえないかと思って…」
あちゃあ、来ちゃいけなかっただろうか…
「そう…人が増えるのはありがたいよ。昨日もバイト君がやめていったしね」
えっ。
「じゃあ、奥に来てくれないかな」
言われるがまま、私は奥の部屋に入っていった。
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