プロローグ

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帝国-エメドラド- 巨大な魔法力を持って、大陸の1/3という領土を統治している"第三国"のひとつ。 その魔法力は『神より与えられし月の雫』と呼ばれる程。 通称"賢王の剣"とも呼ばれ、魔導を学びたい世界の若者達が、集まってくる国であった。 そんな帝国-エメドラド-に属する地方都市(アクマリン) ここに、ひとつのギルドがあった。 ギルド(セレスティアウィング) このギルドの受付嬢は困惑していた。 目の前には、ひとつの依頼書。 そして、二人の人間。 一人は身の丈より一回り小さい大剣を身につけた重騎士風の赤髪の青年。 紅い瞳はどこを見ているのかわからないが、どこか落ち着いた雰囲気を醸し出している。 髪は短く、体つきは悪くはない。 どこにでもいる好青年……。といったところか。 一人は小回りの効く双剣を身につけた軽業師のような青髪の少女。 髪は耳のあたりで切り揃え、凛とした水色の瞳からは好奇心丸出しの眼差しがみられる。 そのためか、どこか幼い印象をもたせる。 「こちらの依頼でよろしいのですか? 依頼難易度はAA級となりますが?」 依頼書に は、こう記されていた
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