プロローグ

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「いいってニアリスちゃん」 「そうよそうよ」 「これが、うちらの日常でしょ?」 「このやりとりがあるからこそ、このギルドだろ!」 回りに居た他のギルド員からも声が上がる。 そう。もはや、この一連のやりとらは恒例行事みたいなもなのだ。 「そうそう。みんなもこう言っているんだからいいじゃない!」 ソラリスは、ティニーとレンが戻ってきた時を狙って胸を張って堂々と言う。 十分に魅力的な身体が揺れるのを見たティニーが落ち込むまでの時間。 それがギルド《セレスティアウィング》の日常だった。 「本当に、いつものギルドですね」 ニアリスは微笑みながら、独り言を漏らした。
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