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十二人の臣下は怪訝に思い、あれは天使なのではないのだろうか、と疑問を口々にします。
「天の使いが、玄の王を見初めたのではないか?」
と云う臣下もいれば、
「否。神が見初めたのだ」
と云う臣下もおりました。
時の流れ、不可逆にして、川のような物である。
それを逆行させようと云う話は、いくら如何なる者も不可であろう。
と、十二人の臣下は節々に思いました。
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夜が明けて、王座に座した男は、若い青年であったのであります。
「お気に召したでございましょうか?」
十三人目の臣下はお気分は如何な物で? と続けて問うと、王は若々しく頷きます。
十二人の臣下、怪しげに思い十三人目の正体を突き詰めようと目を凝らしてはみますが、どうも凝らすだけでは駄目な様です。
「よい。下がれ」
何はともあれ、十二人の臣下は、ほっと胸をなでおろしたのであります。
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