出会い

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不意に青年が風月を見つけた   風月は僅かに顔を引き釣らせた   「君、この孤児院の子?」 青年は風月に話しかけた   「あっ、はいっ!何か御用ですか?」   青年は寂しげにまあねと答えると風月に名刺を差し出した   『赤色探偵事務所 佐坂 紅月』   「…探偵さんなんですか?」 風月は目を輝かせた   「うん、よろしく」 青年は好意的な笑顔を見せた   風月は名刺と青年の顔を何度も見比べた 「はい…えと、ささか…あかつきさん?」   風月が名刺を見ながら呟くと彼はクスッと笑った
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