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子どもたちと夕食を食べ終えた後、風月は机に向かい勉強を始めた
就職においてもやはり学力が重要になるため、勉強は毎日欠かさない
ふとノックの音がして孤児院の院長が入ってきた
彼女の名前は有紀菜、院長といってもまだ25才の女性で『院長』と呼ぶより『お姉さん』と呼ばれたがる人だ
なぜそんなに若くして院長をやっているかといえば先代が彼女の父親だったからだ
単なる跡継ぎだがいかに彼女がこの孤児院を好いているか風月は知っている
「よっ!頑張るねぇ、風ちゃん」
「はいっ!僕が働きに出たらそのお給料でここの暮らしをもっと楽にしてあげたいんです」
「風ちゃんのその気持ちは嬉しいけど…高校に行ってもいいんだよ?」
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