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「この事を知っているのは、おそらく七瀬親子を除いて私達だけ。両方の世界が混乱の渦に巻き込まれる前に……なんとしても、奴らの計画を阻止するの」
リクを含めた、全員が強く頷いている。
七瀬親子を阻止したい気持ちと……大切な人を、世界を、守りたいと願う心が全員の中で交錯する。
「ここにいる六人の出会いと、偶然の仕様変更……これも何かの縁ね。輝樹君とみんな、私達と行きましょう」
紅は微笑みを浮かべて、輝樹に手を差し出す。
輝樹はその手をしっかり握り返すと、紅と聖也、連夜達を見渡して一言つぶやく。
「……はい。必ず、二つの世界を守りましょう」
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