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止めて 手だけは止めて
手を壊したら、私は…!
「佐助 この者が言っている事に偽りはない」
私からの視界じゃ見えないが手に埃を摘まんでいるだろう
「旦那 何者かわからないんだから油断しすぎ」
「す、すまん」
私の頭上でそんなやり取りを行なっているが、私は違う考えを繰り返していた
なんで…手をこんなにも心配してるんだ
私にとって手は重要…なのか?
そんな考えをしていると痛みがなくなった
「ごめんね お嬢ちゃん」
アハーと顔に張り付いたにやついた笑みで謝ってきた迷彩男
「お嬢ちゃん何処の間者かわからないからさ、つい」
患者、患者って何?
あ、もしかして私は何処かの精神病院の患者で何をするかわからないって事か?
迷彩男は私を起こしてくれた
「名は」
「……」
「答えられない、かな?」
「あ、はい」
精神病の患者って知ってるし私を病院に連れていってくれるかもしれない
「もう一度だけ聞く 名は」
「答えられないです だってわた「じゃ、死んで」……へ?」
何を言ってるんだこの男
名前わからないからって殺されるのか?
空気が冷たく重い ピリピリしてる
迷彩男は目で殺せるんじゃないか?と言う程鋭い
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