Epilog

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荒野と呼ぶに相応しい、荒れた赤土の大地が広がっている。 風が吹けば土が舞い上がり、視界を遮る。 「まったく!」 そこに似つかわしくない人物がいた。前髪が瞳を隠し、その表情は読み取れない。 「どうしてこんな所で戦うんデスか!?」 服が砂だらけになるとぼやきながら、彼女は歩く。外見をみれば少女のようだが、放つ気配は幼子のものではなかった。 「後片付けをする身にもなって欲しいデス。」 ブツブツと文句を言いながらも、歩みは止まらない。 「おや?あれデスね!」 遠くに、見覚えのある武器を見つけ、足元にある岩を避けながら近づく。目的の場所にたどり着き、彼女はまず、辺りを見渡す。 「シーンさんの武器、核一つ、誰かの武器っと…。血は…渇いたら風が処理してくれマスね。」 今回は大掛かりな処理をしなくても済みそうだ…と彼女は息を吐く。 「しかし…折角の核を放置するなんて、意味が解らないデスね…」 膝を折り、地面に転がるソレに手を伸ばした。 「貰っちゃいマスよ。」 ――…その時だった。
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