モバのプチ恋…

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  マユ 『ねぇ~まこと…今日は、  何処へ連れてってくれるの…』 誠 『内緒だよ…  まぁ着いてこいよ…』 地下街から地上に上がると凍てつく寒さに身震いを起こした。 マユ 『さむぅ~い』 ビル群を吹き抜ける北風は漂う二つの心を一つにさせる…。 僕はコートのポケットの中で、マユの細くしなやかな手を強く握りしめた。 広小路通の街路樹は沢山の小さなLEDに装飾され、初まったばかりの二人の恋を祝福してくれてるように見えた。 マユ 『マコト…綺麗だね』 誠 『本当だね。  あっここだよ…  マユと来たかったところは』 誠は左手でビルを指さした。 マユ 『あっ…ここって…』 誠 『そうだよ。  僕が小説に書いた、  ヒルトンだよ。』 マユ 『えー本当だったの…』 誠 『当たり前じゃん…  来てなきゃ書けないよ…』 マユ 『そうだよね…』 僕たちは駆け足でホテルの中へ入る。  
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