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サトシ
あれは、僕が20代前半の梅雨真っ只中の今頃だった。
ジメジメとした寝苦しい夜。
僕はワンルームマンションの6階に住んでいた。
当時、ツレのサトシがちょくちょく泊まりにきていた。
僕たちは恋話や仕事の話で盛り上がった後、最後にサトシの怪談話で締めるのがお決まりだった。
サトシは昔から霊感が強く何か不思議なことがある度に僕にその体験を話してくれた。
今夜は、『サトシと心霊体験』について話そう。
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