トクベツな5人

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全く…琉紀といいハルくんといい…。 ちょっとぐらいは校長先生の話を聞きやがれっ! 「しゅーちゃーん。バスタオル何枚??」 「バスタオルは3枚あればいいんじゃない?自分で洗濯しなきゃだからね。」 3枚ね!分かった!! とすぐさまタンスからバスタオル3枚を引っ張りだす琉紀。 俺はそれを二段ベッドの上から見てるんだけど。 俺用意なんて20分ぐらいでおわったけどなぁ… 「愁ちゃん!まとめたよ!」 琉紀は俺に向かってボストンをパンパン叩いて見せた。 「琉紀ー。一応言うけど、この床に散らばってんの全部琉紀のだからね。」 「…………愁ちゃん、嘘は駄目だよ?」 「よく見てみ?全部琉紀のだよ(笑)」 琉紀はゆっくり床を見渡した。 「は…はははー。……愁ちゃん!手伝って!!!」 俺に向かって手を合わせて頭を下げてるけど、俺には先約が入ってるからね。 ハルくんっていう。 「俺ハルくん手伝ってくるよ~(笑)頑張ってね、琉紀!」 そう言って手をヒラヒラふりながら部屋を出ると、部屋の中から聞こえた声。 『愁ちゃんのバカ!ヘタレ!!ムダ筋~!!!!!』 …ごめん。 あんま大きい声で言わないで? とか心で呟きながらハルくんの部屋を目指した。  
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