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全く…琉紀といいハルくんといい…。
ちょっとぐらいは校長先生の話を聞きやがれっ!
「しゅーちゃーん。バスタオル何枚??」
「バスタオルは3枚あればいいんじゃない?自分で洗濯しなきゃだからね。」
3枚ね!分かった!!
とすぐさまタンスからバスタオル3枚を引っ張りだす琉紀。
俺はそれを二段ベッドの上から見てるんだけど。
俺用意なんて20分ぐらいでおわったけどなぁ…
「愁ちゃん!まとめたよ!」
琉紀は俺に向かってボストンをパンパン叩いて見せた。
「琉紀ー。一応言うけど、この床に散らばってんの全部琉紀のだからね。」
「…………愁ちゃん、嘘は駄目だよ?」
「よく見てみ?全部琉紀のだよ(笑)」
琉紀はゆっくり床を見渡した。
「は…はははー。……愁ちゃん!手伝って!!!」
俺に向かって手を合わせて頭を下げてるけど、俺には先約が入ってるからね。
ハルくんっていう。
「俺ハルくん手伝ってくるよ~(笑)頑張ってね、琉紀!」
そう言って手をヒラヒラふりながら部屋を出ると、部屋の中から聞こえた声。
『愁ちゃんのバカ!ヘタレ!!ムダ筋~!!!!!』
…ごめん。
あんま大きい声で言わないで?
とか心で呟きながらハルくんの部屋を目指した。
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