♪>変わらないなんてありえない。

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 -高校3年・夏- それはあまりにも突然だった。 なんの前触れもなく、 突然、だった。 「彼女、出来たんです。」 音もたてないまま、ふっと引き裂かれたのは"心の糸"。 つなぎ止めていた"心の糸"。 それが、いとも簡単に切れた。 「そっかぁー、おめでとう!凄いじゃん、広!誰々!?」 「…A組の、松田。松田唯」 なのに心は馬鹿みたいに冷静で、 口から出てくる言葉も、 ニコッて笑えてる顔も、 涙だって溢れてこなかった。 なんでか。 簡単なこと、これが当たり前だから。 これが、この世界の"善"だから。  
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