♪>変わらないなんてありえない。

6/7
前へ
/10ページ
次へ
だけどね、言えないよ。 松田さんに、あんなに優しそうに微笑む広をみたら。 だから、誓ったんだ。 広が、幸せならいいって。 広が幸せでいられますようにって。 ただ、それだけを願うって。 「じゃぁ、今日は終わり。日直、号令ー」 「きりーつ、礼」 「ありがとうございました。」 「やっばい、待たせてる!!」 「松田さん?」 「えぇ、一緒に帰る約束してたんで」 「そっか。ほら、早く行きなよ。フラれちゃうよーつって」 「うるさい馬ぁ鹿。じゃ、明日ね!」 「うんっ。ばいばーい広!!」 軽く背を向けたまま手を振り返す広の背中。 胸が、消えてしまいそうになった。  
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加