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俺の名前は睦月波琉(ムツキ ハル)。
名前は女っぽいけど正真正銘の男だ。
すっかり手紙のことを忘れて毎日を過ごしていた。
そしてそれは突然訪れた。
夜の8時をまわり人通りの少ない公園を通った。
まだ家に帰る気分にはなれず、公園にあるブランコに座りながらタバコに火をつけた。
「このテスト、どうすっかな…?」
ひとりで考えこんでいると1人の男が近づいてきた。
「君…何してるの?」
見た目からしても気持ち悪いの一言で表せる、中年の男が前に立っていた。
「はっ?うるせえんだよ。きめえからあっち行けよ。」
そう言いその場から立ち去ろうとした時、おっさんが俺の腕を掴んだ。
「ねぇ。いくら出したらヤラせてくれる?」
「意味わかんねえし!!つか、手ぇ離せよ。」
どんなに抵抗しても手を離してくれる様子はなく、俺はどうにかこの場から逃げようと必死になる。
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