330人が本棚に入れています
本棚に追加
消えたと言うより吹っ飛んだという表現が正しいだろう。
｢大丈夫か？｣
俺は訳がわからずその声のする方を見た。
身長は185㎝は､軽く超えるくらいの長身の男だった｡
俺は答えずにその男を見つめる｡
美しいとはこういうときに使うものだと思わされるくらい、その男の顔は美しかった。
｢もう一度聞くが…｣
男は呆れたように言う。
｢へっ？｣
｢大丈夫か？｣
その言葉で我にかえる｡
｢あっ､だだだだ大丈夫です!!｣
｢そうか…｡｣
男は一瞬優しく笑い俺のもとから消えた｡
｢あっ…礼を言うの忘れちった｡｣
．
最初のコメントを投稿しよう！