相合い傘

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帰ろうとして外を見ると土砂降りの雨が降っていた。 俺は憂鬱な顔をして校門へ向かうとため息をついている優がいた。 傘を握りしめて立っている。 もしかしてと思い、雨に濡れながらも駆け足で近づいた。 「しょうがないから入ってやる。」 俺は雨で濡れた髪をかきあげながら言った。 自分でもわかる。きっと耳まで紅くなってる。それでも、こんなに照れて恥ずかしい姿を見せてでもこいつのそばにいたい。 少し必死になって俺の身長の高さに合わせようと、腕を伸ばして傘を高く持つ仕草が可愛い。 「辛いだろ?俺が持つ…。」 そう言って傘を持とうと柄の部分に手を伸ばすと… 「「あっ……!!」」 手が触れる。さっきからうるさかった鼓動は更に速く脈打つ。 「悪い…」 そう呟やくと、俺に優しい笑みを向けてきた。 「気にしないでください。別に…嫌じゃなかったんで…。」 頬を紅く染めて言う姿がまた一段と可愛い。 しばらく並んで歩く。駅が見えだした。路線が違う俺らは駅で別れることになる。もう少しだけそばにいたいと思った俺の口からはこぼれた言葉… 「うち…来るか?」 俺の言葉に驚きを隠せず瞳を大きく見開いた。 (無理に決まってる…)心でそう呟き帰ろうとすると制服の裾を引っ張られる。振り返ると、照れた様子だが瞳は力強く俺を見つめていた。 「先輩の家…行きた、ぃ…です。」 心臓が大きく脈打つ。こんなに速く脈打っているのにとても心地好いと思えた。 無言のまま歩き駅に着くと2人の視線が交わる。俺は手をさしのべ互いの手が重なった時、その手を温もりを逃がさないように強く握りしめた。 .

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