携帯恋愛

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次の日の朝は いつもより遅く目覚めた。 幸せだー。 起きた瞬間そう思う。 それで布団をかぶってまた眠る。 …何やってんだ俺。 そのとき誰かが 病室に入って来る気配を感じた。 誰だ? 美香か? 目を開けてみた。 美香じゃない看護師が二人いて 向かいのじいさんのベットを 片付けていた。 そういや 昨日からじいさんがいない。 ミカとの メールに夢中になっていて 気づかなかった。 なんでそんなこと 気づかなかったんだろうと 思って怖くなる。 瑛士: あれ、じいさん退院したの? 俺は看護師二人に聞いた。 看護師: おじいさんさんね。 退院したんじゃなくて 別室のベットが空いたから 移ってもらったの。 ここじゃ… うるさくて休めないって。 一人が俺と 目を合わせずに答えた。
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