携帯恋愛

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ミカは… ほんのり冷たくて… 小さくて… 可愛らしかった。 愛おしい。 幸せだ、ミカ。 俺はミカを抱きしめた。 瑛士: ごめんな…。 行けなくて。 ・・・・ しばらくの間があった。 そして、突然… 瑛士: ・・・・・・・あ・・・・! ・・・・・・うっ・・・・!! 俺は変な声を上げた。 苦しい…! 息ができない。 だれか、たすけて… ミカの白くて細い手が 俺の首に巻きついていた。 もの凄い力で首を絞められる。 俺には抵抗する力が無い。 身体が動かない。 じたばたすることもできない。 四人部屋の病室の 三つのベットは空だった。
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