プロローグ

13/47
前へ
/47ページ
次へ
「えっと…いつも一人で帰ってるの?」 「ええ……。貴方は…いつも誰かと一緒に帰るの?」 「毎日…って訳じゃないけど…と、友達と一緒に帰った方がやっぱり楽しい…かな」 「……楽しい?」 「う、うん…」 「……よく解らないわ」 「ひ、姫宮さんはいつも独りだよね…。その…寂しくないの…?」 「…それもよく解らないわ」 「それは…姫宮さんが今まで独りだったから解らないだけ…だと思う。 だ、だから…その…お節介かもしれないけどさ。…と、友達を作ってみれば? その方が独りで居るよりも断然楽しいと思うし…」 帰り道を二人で歩きながら僕は彼女を説得する。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

153人が本棚に入れています
本棚に追加