プロローグ

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「…これ以上…私と親しくなれば、貴方が不幸になってしまうわ……それだけ…」 「そ、それってどういう……」 「…私の家、こっちだから………」 「え…あ、うん。じゃ、じゃあ…また明日」 「さようなら…"矢頼君"」 彼女は何もなかったかのように普通に帰っていった…。 …何だろう……。名前で呼ばれただけなのに心臓がバックンバックンして顔が熱い…。 僕、やっぱり姫宮さんのことが好きなのかな…。 いや、今はそれより気になるのはあの言葉だ…。 "親しくなると不幸になる"か…あの言葉を言った時の彼女の顔はとても寂しそうだった… 不幸…ってどうゆうことなんだ? 確か有彦もそんなことを……ん?……有彦? その時、携帯が鳴る。 画面を見ると有彦からだった…。
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