プロローグ

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先程も言ったけど、クラスメート達とも打ち解け、昼休みにはいろいろな話に華が咲き友情を育まれる時期だ。 それなのに彼女は周りの人とはほとんど関わらず、無口で無表情。態度が氷のように冷たい故に『氷姫』と呼ばれている。 あれほど美少女なのだから当然言い寄る男子は沢山いる。 しかし、いつも言い寄る男子を相手にせず…本を読んだり、外を眺めていたりしている…。 恋人…とは言わないけど、せめて友達の一人くらい、作ればいいのに…。 「…お~い、聞いてますか~?」 「あ…ごめん。何?」 「まったく。…まぁ、しゃあないか。あの美貌だもんな、見とれない方がどうかしてるよな。 …でも、あまり近づかない方がいいぞ?俺っちの情報ではあいつに近づいた男子達は皆、不幸にな目に合ってるらしいからよ」 「…不幸?」
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